ショパンの練習曲(エチュード)は、全部で27曲あり、そのうち作品番号が
付けられているものは24曲あります。
今回は作品番号が付けられている作品10(12曲)と作品25(12曲)の
24曲の魅力と私のおすすめ名盤を紹介いたします。
それぞれの演奏時間は短い作品が多いですが、とても美しくショパンらしい
魅力的な曲ばかりです。
作曲家 ショパンとは
1810年3月1日生まれ(1849年10月17日没) (享年39歳)
(生誕地:ポーランド 首都ワルシャワに近いジェラゾヴァ・ヴォラ)
父親はフランス語教師(フランス人)、母親はピアニスト(ポーランド人)のハーフで、
容姿は上品な顔立ちで優雅な物腰、声が小さく、手指が小さかったようです。
また、性格は人々の耳目を集める中心人物でしたが、少々意固地なところが
あったようです。
「ピアノの詩人」といわれるだけに作曲した曲がほぼピアノ曲であり、
わが日本においては、テレビCMなどを通じ耳にする曲は非常になじみのある曲ばかりです。
練習曲(エチュード)とは
練習曲(エチュード)は、前奏曲と同じショパンの独創になる新形式で、ピアノ演奏家の
技巧を練習すると同時に純粋な音楽の研究に役立っていると言われています。
つまり、練習曲はピアノ演奏家にとって指南曲でもあり、また同時に美しいピアノの
演奏曲でもあります。
私はこのショパンの練習曲は、ピアノの美しさや情緒などを一つの音楽として
表現していると思います。
12の練習曲 作品10
第1番ハ長調 作品10-1
「滝」と名称が付けられていて正に滝が流れるイメージの曲で、
技巧的な練習曲です。
第2番イ短調 作品10-2
半音階の練習曲で、内から美しさがにじみ出ています。
第3番ホ長調 作品10-3
「別れの曲」として一躍有名となり、単独で演奏されることも多い美しい曲です。
第4番嬰ハ短調 作品10-4
休符がないフレーズで指の軽快な動きを求める練習曲です。
第5番変ト長調 作品10-5
「黒鍵の練習曲」として有名な練習曲です。
第6番変ホ短調 作品10-6
夜想曲に似た曲で、曲全体が悲しみに包まれているような曲です。
第7番ハ長調 作品10-7
新鮮で美しい曲で、海外では「雪上の狩り」の愛称で親しまれております。
第8番へ長調 作品10-8
右手の激しい動きを求めるで、明るくかつ激しい練習曲です。
第9番へ短調 作品10-9
病的なショパンを表現しているような曲です。
第10番変イ長調 作品10-10
ドイツ人の男爵で指揮者でピアニストでもあったハンス・フォン・ビューローが
「難曲であるが最高位」と評した練習曲です。
第11番変ホ長調 作品10-11
美術館で名画を見るような美しい曲です。
第12番ハ短調 作品10-12
「革命」として有名な曲です、
1831年ショパンが21歳の時に祖国ポーランドはロシア軍のために陥落しましたが、
悲報に接したショパンが、愛国の情熱に燃えて作曲した言われています。
「革命」という愛称は、この練習曲を献呈された有名な作曲家であるフランツ・リストが
付けたと言われています。
12の練習曲 作品25
第1番変イ長調 作品25-1
「エオリアン・ハープ」または「牧童」と名付けられている練習曲です。
「エオリアン・ハープ」は作曲家のシューマンの評から名付けられ、
「牧童」はショパンが、雨宿りをしている牧童が静かに笛を吹いているところを
想像して作った曲と言われています。
第2番へ短調 作品25-2
「蜜蜂」ともよばれていて、魅惑的かつ夢幻的な曲で、春の日差しに花から花へ舞う
蜜蜂の翅音を想像させます。
第3番ヘ長調 作品25-3
リズムの練習曲で、いきいきとした変化の烈しいです。
「車輪」や「騎手」の愛称でよばれることもあるそうです。
第4番イ短調 作品25-4
切音(きりごえ)の練習曲といわれています。
第5番ホ短調 作品25-5
ユーモアのある練習曲で、難曲として知られれいます。
第6番嬰ト短調 作品25-6
三度音階の練習曲で憂愁な盛られており、ピアノ曲の中でも最高の難曲の1つとも
言われています。
第7番嬰ハ短調 作品25-7
「チェロ」の愛称がある練習曲で、チェロの伴奏でうたう二重唱のような形をとって
いる曲です。
第8番変ニ長調 作品25-8
六度音程の練習曲で、ハンス・フォン・ビューローは、指の柔軟のため、
演奏会などの前の準備として、6回通して弾くことを勧めていたと言われていた
そうです。
第9番変ト長調 作品25-9
「蝶々」と名付けられており、軽くてとても優雅な練習曲で、練習曲の中では一番
演奏時間が短いです。
第10番ロ短調 作品25-10
情熱的でかつ激しい練習曲で、「オクターブ」の愛称が付けられております。
第11番イ短調 作品25-11
「木枯らし」と名付けられており、練習曲中の傑作といわれており、とても激しい
情熱がこもっている曲です。
第12番ハ短調 作品25-12
「大洋練習曲」とも名付けられており、大洋の大きくうねる波濤が想像できる曲です。
私のおすすめ名盤
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まとめ
今回は24曲の練習曲(エチュード)を紹介させていただきましたが、その他の曲にも
それぞれショパンの祖国への感情や愛情が感じられる素晴らしい作品ばかりです。
是非、皆様も一度お聴きいただき、お気に入りを曲を探してみてください。
ショパンのとりこになるかもしれませんよ。
尚、私は専門家ではありませんので、あくまでも個人の意見として紹介をさせて
いただきました。
一人でもショパンやクラシック音楽の愛聴者が増えれば嬉しいです。
参考文献:文藝別冊 ショパンーパリの異邦人 株式会社河出書房新社 2014年
三枝成彰氏 大作曲家の履歴書(上) 中央文庫 2012年
伊熊よし子氏 図説 ショパン ふくろうの本 2010年
中野 雄氏ほか クラシック名盤この1枚 知恵の森文庫 2003年
堀内みさ氏 堀内昭彦氏 ショパン紀行 東京書籍 2005年
神保璟一郎氏 クラシック音楽鑑賞辞典 講談社学術文庫 1994年
<この記事を書いた人>
学生時代から40年以上クラシック音楽をこよなく愛するシニアで、
特に好きな作曲家はブラームスとショパンです。