「ピアノの詩人」と言われているショパンは、生涯にわたり多くの名曲を
残していますが、その作品はほぼピアノの単独曲と言っても過言ではありません。
そのような中、あまり知られていませんが、室内楽曲を4曲も作曲していますが、
ご存知でしょうか?
今回はその中でも、私がこれぞショパンの隠れた名曲だと感じる
「チェロ・ソナタ ト短調作品65」を紹介したいと思います。
作曲家ショパンとは
1810年3月1日生まれ(1849年10月17日没) 39歳
(生誕地:ポーランド 首都ワルシャワに近いジェラゾヴァ・ヴォラ)
父親はフランス語教師(フランス人)、母親はピアニスト(ポーランド人)のハーフで、
容姿は上品な顔立ちで優雅な物腰、声が小さく、手指が小さかったようです。
また、性格は人々の耳目を集める中心人物でしたが、少々意固地なところが
あったようです。
「ピアノの詩人」といわれるだけに作曲した曲がほぼピアノ曲であり、
わが日本においては、テレビCMなどを通じ耳にする曲は非常になじみのある曲ばかりです。
チェロ・ソナタ ト短調 作品65
この作品は、1846年に完成し、友人のチェリストであるオーギュスト・フランコムへの
友情の証として作曲され彼に献呈されました。
また、この作品はショパンが生前出版した最後の曲とも言われており、
ピアノとチェロいずれも高難易度であるために演奏機会はとても少なく一般には
あまり知られていないため隠れた名曲とも言われています。
私としては、ショパンの晩年の音楽である自然、安定感、円熟などの特徴が感じられる
素晴らしい作品だと思います。
第1楽章:アレグロ・モデラート
ソナタ形式でチェロの力強い第1主題と美しく雄大な第2主題との対比が
素晴らしい楽章です。
また、冒頭のピアノの華やかなカデンツァも素晴らしく、全体的には
ショパンらしい美しいメロディで仕上げられています。
第2楽章:スケルツォ、アレグロ・コン・ブリオ
全体を通して細かい転調があり、荒々しい男性的な第1主題と美しい叙情的な
第2主題が見事に調和しています。
第3楽章:ラルゴ
うっとりと美しい旋律で華麗なピアノとチェロの歌謡的な箇所が印象的です。
第4楽章:フィナーレ アレグロ
第1楽章同様にショパン独特のソナタ形式で力強いピアノの主題、彼の故郷である
ポーランド民謡の香りがする第2主題で表現されており、激しい部分もありますが、
最後は歓喜のうちに華やかに幕を閉じます。
私のおすすめ名盤
今話題のゴーティエ・カプソン(チェロ)とユジャ・ワン(ピアノ)の素晴らしい演奏です。
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まとめ
ピアノの詩人と言われているショパンですが、チェロにもかなり興味があったと
いわれており、チェロ・ソナタを書いています。
私としては、この作品は哀愁漂う愛してやまない作品の1つです。
まだまだたくさんの名盤、名演奏がありますが、私が良く聴くものを紹介いたしました。
尚、私は専門家ではありませんので、あくまでも個人の意見として紹介をさせて
いただきました。
ご興味のある方は、一度お聴きいただき、一人でもショパンの愛聴者が増えれば
嬉しいです。
参考文献:文藝別冊 ショパンーパリの異邦人 株式会社河出書房新社 2014年
三枝成彰氏 大作曲家の履歴書(上) 中央文庫 2012年
伊熊よし子氏 図説 ショパン ふくろうの本 2010年
中野 雄氏ほか クラシック名盤この1枚 知恵の森文庫 2003年
堀内みさ氏 堀内昭彦氏 ショパン紀行 東京書籍 2005年
神保璟一郎氏 クラシック音楽鑑賞辞典 講談社学術文庫 1994年
<この記事を書いた人>
学生時代から40年以上クラシック音楽をこよなく愛するシニアで、
特に好きな作曲家はブラームスとショパンです。