ショパン 夜想曲(ノクターン)の魅力と私のおすすめ名盤

趣味

「ピアノの詩人」と呼ばれているショパンは即興曲(アンプロンプテュ)、
練習曲(エチュード)、譚詩曲(バラード)、諧謔曲【かいぎゃくきょく】(スケルツォ)、
マズルカ、夜想曲(ノクターン)、ポロネーズ、前奏曲(プレリュード)、
円舞曲(ワルツ)など多くのピアノ形式を開拓した人としても知られています。
今回は数多い形式の中から夜想曲(ノクターン)の魅力を紹介していきたいと
思いますので、ご参考していただけますと幸いです。
尚、感想などはあくまでも個人的となりますので、ご了承いただきますようお願い
いたします。

作曲家ショパンとは

1810年3月1日生まれ(1849年10月17日没) 39歳
(生誕地:ポーランド 首都ワルシャワに近いジェラゾヴァ・ヴォラ)
父親はフランス語教師(フランス人)、母親はピアニスト(ポーランド人)のハーフで、
容姿は上品な顔立ちで優雅な物腰、声が小さく、手指が小さかったようです。
また、性格は人々の耳目を集める中心人物でしたが、少々意固地なところが
あったようです。
「ピアノの詩人」といわれるだけに作曲した曲がほぼピアノ曲であり、
わが日本においては、テレビCMなどを通じ耳にする曲は非常になじみのある曲ばかりです。

夜想曲(ノクターン)とは

本来「ノクターン」はアイルランド出身の作曲家「ジョン・フィールド」が自身が作曲した
ピアノ曲に対して名付けた名前とされていますが、これをショパンが独自にまったく
新しい形式を創出したとされています。
ノクターンには決まった定義がないようですが、一般的には日本語では「夜想曲」と
表記されており、字のままに「夜を想う曲」で夜を想いながらゆったりと弾く曲として
作曲されているようです。
全体的にはゆったりとしたリズムが特徴です。
特に有名な曲は、第2番と第20番で、CM、映画などで使用され一躍有名な曲に
なりました。
きっと皆さまもどこかでお耳にされたことがあるかと思います。

ショパンのノクターン第1番~21番(全21曲)の紹介

有名な曲は数曲ですが、実は全部で21曲あります。
特によく演奏され有名なのは2番と20番の2曲ですが、どの曲もそれぞれ特徴があり
魅力的な曲で素晴らしいです。
簡単に曲の特徴や私の感想を列記しましたので、ご参考いただけますと幸いです。

第1番 変ロ長調 作品9番の1

カミイユ・プレイエル夫人に献曲しており、美しき憂愁がぴったりで、
夜のイメージを沸かせる曲です。(1831年作) 21歳

第2番 変ホ長調 作品9番の2

21曲ある夜想曲に中では、最も親しみのある曲で、CMなどで使用されています。
男女の語らいとも評されおり、一度聴いたら心に残るメロディで、ヴァイオリンや
チェロ用にも編集されています。(1831年作) 21歳
これぞショパンを代表する1曲です。

第3番 ロ長調 作品9番の3

ノクターンの中では珍しく軽快テンポの曲ですが、艶美で美しいメロディが特徴です。
(1833年作) 23歳

第4番 ヘ長調 作品15番の1

美しさと豊かさが伝わってくるメロディが特徴です。途中、突然嵐のような旋律が
出現しますが全体的には穏やかで詩的情緒が感じられます。
(1830年~31年作)20歳~21歳

第5番 嬰ヘ長調 作品15番の2

ショパンの夜想曲の中では最高の作品と評されており、高雅なメロディの中に眩惑される
ような美しさと感情が込められているようです。(1833年) 23歳

第6番 ト短調 作品15番の3

短調で書かれていますが最後は長調で終わるのが特徴で、ショパン独特の神秘的な美しい
メロディです。(1833年作) 23歳

第7番 嬰ハ短調 作品27番の1

全体に哀愁が漂うメロディで、高貴かつ詩的で雄大な美しい曲です。
(1835年作) 25歳

第8番 変ニ長調 作品27番の2

優雅で美しく流れるようなメロディが特徴です。 (1835年作) 25歳

第9番 ロ長調 作品32番の1

ショパンらしく幻想的な特徴を示し、静かでまるでモーツアルトのような感じが
するのが特徴です。(1837年作) 27歳

第10番 変イ長調 作品32番の2

冒頭はドラマチックで力強いメロディで始まりますが、途中穏やかな哀愁漂う
メロディとなり、最後は冒頭と同じメロディで終わります。(1837年作) 27歳

第11番 ト短調 作品37番の1

題名を「郷愁」とするべきと言われた曲のとおりショパンの故郷を遠く離れての思いが
込められている感じがする曲です。同じメロディを繰り返すのが特徴です。
(1838年ごろ作) 28歳ごろ

第12番 ト長調 作品37番の2

ショパンがパリからマジョルカ島に逃避した1838年から39年にかけて作曲されたと
言われており、ジョルジュ・サンドとの新しい生活が始まる期待と不安が交互に表われた
感じがするのが曲の特徴です。 28歳から29歳

第13番 ハ短調 作品48番の1

ショパンが最も円熟したころの作品で、劇的な作品と言われています。
(1841年作) 31歳

第14番 嬰ヘ短調 作品48番の2

もの悲しいメロディでありますが、全体的にとてもやさしさが伝わって来る曲です。
(1841年作) 31歳

第15番 ヘ短調 作品55番の1

憂鬱で絶望的な曲調で始まりますが、やがて希望の光が差し込んで終曲します。
(1843年作) 33歳

第16番 変ホ長調 作品55番の2

前の15番とこの16番の2曲はショパン晩年の窮状を救ったスコットランドの
貴族の娘であるスターリングに捧げられています。
この曲は他の夜想曲と違って即興曲風につくられており、自由気ままな演奏が特徴です。
(1843年作) 33歳

第17番 ロ長調 作品62番の1

病に冒され余命いくばくもないころの作品で、陰惨な影が見られるところにも一筋の光が
見えるような感じがする曲です。(1846年作) 36歳

第18番 ホ長調 作品62番の1

ショパンが死ぬ3年前の1846年(36歳)ごろの作品で洗練されたショパンの
作風が示され豊かな旋律と和音が素晴らしい曲です。

第19番 ホ短調 作品72番の1

ショパンが17歳のときの作品で、物悲しいメロディで全体的に哀愁を誘います。
17歳の若い青年ショパンはどのような気持ちで作曲したのでしょうか。
17歳でこのような曲を作るのはまさに天才ですね。(1827年作) 17歳

第20番 嬰ハ短調(遺作)

ショパンの没後、彼の遺物の中から発見されたことから「遺作」と呼ばれています。
第19番の作品と同様にショパンの青年期の作品で1895年になってから
出版されました。
この曲はご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、2002年公開のフランス映画で
カンヌ映画祭でパルムドール賞を受賞した「戦場のピアニスト」で使用され、一躍
有名になりました。
冒頭の悲しげなメロディは、一度聴いたら心に残ります。
また、ヴァイオリンやチェロにも編曲されています。(1830年作) 20歳

第21番 ハ短調

第20番同様「遺作」としてショパンの没後、約100年後の1939年に
出版されました。
「幻のノクターン」と言われており、物悲しいメロディは、聴く人を魅了します。

私のおすすめ名盤

2020年にコンサート活動を引退されましたが、指揮者としても活躍されていた
ピアニスト「ウラディーミル・アシュケナージ」の演奏は安定感があり、最高です。

【広告】広告アフリエイト


まとめ

ショパンのノクターンは、遺作もあわせて全部で21曲あります。
有名な曲もありますが、どの曲も聴く人を魅了してしまいます。
皆さんも一度21曲すべてお聴きいただくとご自分のお気に入りの名曲が見つかるかもしれませんね。

まだまだご紹介したいたくさんの名盤、名演奏がありますが、私が良く聴くものを紹介いたしました。
尚、私は専門家ではありませんので、あくまでも個人の意見として紹介をさせて
いただきました。
ご興味のある方は、一度お聴きいただき、一人でもショパンの愛聴者が増えれば
嬉しいです。

参考文献:三枝成彰氏 大作曲家の履歴書(上) 中央文庫 2012年
     中野 雄氏ほか クラシック名盤この1枚 知恵の森文庫 2003年 
     神保璟一郎氏 クラシック音楽鑑賞辞典 講談社学術文庫 1994年


タイトルとURLをコピーしました