モーツァルト ヴァイオリン・ソナタ第28番(21番)ホ短調 K304の魅力と私のおすすめ名盤

クラシック音楽

モーツァルトは数多くのヴァイオリン・ソナタを作曲をしましたが、ほとんどが長調です。
もともと作曲した全曲も短調で書かれたものは多くありませんが、短調の作品は、
交響曲第25番、40番、レクイエムなどいずれも人気の高い作品です。
それとともにヴァイオリン・ソナタ第21番(28番)ホ短調も今日、数多く演奏され、
非常に人気の高く非常に魅力的な作品です。
私は、モーツァルトの作品の中でもベスト3に入る名曲だと思っておりますので、
紹介をさせていただきます。

作曲家 モーツァルトとは

1756年にオーストリアのザルツブルクで生まれ1791年35歳の若さで没しました。
オーストリアの音楽家で、ハイドン、ベートーヴェンと並んで古典派音楽、
ウィーン古典派を代表する一人で多くの名曲を残しており、作った曲は世界中で
愛されています。

ヴァイオリン・ソナタ第28番(21番)ホ短調 K304

この曲は1778年モーツァルトが22歳の時の作品で、この曲が作曲された背景は
母のアンナ・マリアがパリで死去した時期と重なっており、亡き母への思いが曲に
込められており、数少ない短調の中でも劇的に悲しく、2楽章で構成されています。
第一楽章、第二楽章ともに全体を悲しみが覆っており、特に第二楽章は切なく
悲しみの中に美しさが際立っています。

第1楽章 アレグロ

暗くどんよりとした始まりで、まず静かに語りだすと、それにともないピアノが応えます。
全体的な悲壮感は、消えることなく最後まで続きます。
最初からこれでもかと言う悲しい主題の旋律は正に天才モーツァルトの音楽では
ないでしょうか?

第2楽章 テンポ・ディ・メヌエット

とても優雅な旋律をまずピアノが静かに語りかけ、それに応じヴァイオリンも静かに
語りかけるコンビネーションは素晴らしいです。
ピアノとヴァイオリンのささやき合いの中に何とも言えない悲しさと寂しさが
見え隠れし、途中少しやすらぎの旋律が現れます。
衝撃的な短調で始まり、これ以上の悲しみはないと言わんばかりのセンチメンタルな
旋律は聴く者を見事に魅了します。

私のおすすめ名盤

ヴァイオリン(ヒラリー・ハーン)、ピアノ(ナタリー・シュー)のコンビネーションは
最高です。
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まとめ

モーツァルトが作曲した短調の作品はいずれも素晴らしく、映画「アマデウス」で
有名になった交響曲第25番をはじめ、交響曲第40番など人気の高い作品が多く
残されています。
また、器楽曲としてはこのヴァイオリン・ソナタ第28番(21番)ホ短調 K304は、
全2楽章しかありませんが、悲しみが凝縮されており、「小さな名曲」では
ないでしょうか。
是非、お聴きいただけますと大変うれしく思います。
また、一人でもクラシック音楽を聴かれる方が増えればなおさらです。


参考文献 三枝成彰氏 大作曲家の履歴書(上) 中央文庫 2012年
     神保璟一郎氏 クラシック音楽鑑賞辞典 講談社学術文庫 1994年

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