ブラームス ヴァイオリン協奏曲の魅力と私の愛聴盤

趣味

 ブラームスは多くの楽曲を作曲しましたが、ヴァイオリン協奏曲はニ長調の1曲のみです。
この協奏曲は心から尊敬していたヴァイオリンの名手であるヨアヒムの助言を借りて
完成した曲です。
 初演は1879年1月1日、ドイツ・ライプチヒのゲヴァントハウスで行われ、
ヨアヒムがヴァイオリンをブラームスが自ら指揮をしたとされています。

作曲家ブラームスとは

ヨハネス・ブラームス(1833ー1897) 享年63歳
1833年にドイツ・ハンブルグに生まれ、バッハ、ベートーヴェンとともに
ドイツの「3大B」と呼ばれていいます。
父親は音楽家でありましたが家庭は非常に貧しく、ブラームスは家計を助けようと
ダンスホールにてピアニストとして生計をたてていたそうです。
性格は「人嫌い」、「偏屈」など孤独であったようです。
そのようなとき転機があったのは20歳の時に「シューマン」との出会いであり、
そのときのシューマンはブラームスのことを「この若者には何も足すべきところも、
何も引くべきところもない」と才能を絶賛したのでした。

ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品77

 ベートーヴェンの後継者とも言われていたブラームスは、円熟期である1878年、彼が
45歳のときの作品で、あらゆる協奏曲の最高に位していると言われています。
また、ベートーヴェン、メンデルスゾーンとともに「3大ヴァイオリン協奏曲」と言われています。

第1楽章 アレグロ・ノン・トロッポ

 穏やかな旋律で始まり、その後は活気に溢れた楽調となり、ベートーヴェンの
ヴァイオリン協奏曲と並んで壮大で充実した楽章であると感じます。
長調で書かれていますが、途中ブラームスらしい短調を思わせる旋律が所々現れます。

第2楽章 アダージョ

 人の心に訴えかけるようなロマンティックで親しみがあるメロディかつ歌謡に近い旋律は
まさにブラームスらしく聴く者を魅了します。
 ヴァイオリンがさまざまな感情をもっているかのように謡ったり、語ったりする楽章です。

第3楽章 アレグロ・ジオコーソ・マ・ノン・トロッポ・ヴィヴァーチェ

 ハンガリーの音楽であるジプシー風の旋律が心に刻まれ、ブラームスの最高の芸術が音楽であるジプシー風の旋律が心に刻まれ、ブラームスの最高の芸術が感覚です。

私の愛聴盤

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まとめ

 ブラームスのヴァイオリン協奏曲はこの1曲のみですが、ベートーヴェンの後継者に
ふさわしく壮大で、ブラームスの思いが詰まった素晴らしい協奏曲です。
一度聴いてみてはいかがでしょうか。

参考文献 吉田秀和氏 ブラームス 河出文庫 2019年
     三枝成彰氏 大作曲家の履歴書(下) 中央文庫 2012年
     神保璟一郎氏 クラシック音楽鑑賞辞典 講談社学術文庫 1994年

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