「ピアノの詩人」と呼ばれているショパンは即興曲(アンプロンプテュ)、
練習曲(エチュード)、譚詩曲(バラード)、諧謔曲【かいぎゃくきょく】(スケルツォ)、
マズルカ、夜想曲(ノクターン)、ポロネーズ、前奏曲(プレリュード)、
円舞曲(ワルツ)など多くのピアノ形式を開拓した人としても知られています。
今回は数多い形式の中からショパンが作曲した「7つのポロネーズ」の魅力を
紹介していきたいと思いますので、ご参考していただけますと幸いです。
尚、感想などはあくまでも個人的となりますので、ご了承いただきますようお願い
いたします。
作曲家 ショパンとは
1810年3月1日生まれ(1849年10月17日没) (享年39歳)
(生誕地:ポーランド 首都ワルシャワに近いジェラゾヴァ・ヴォラ)
父親はフランス語教師(フランス人)、母親はピアニスト(ポーランド人)のハーフで、
容姿は上品な顔立ちで優雅な物腰、声が小さく、手指が小さかったようです。
また、性格は人々の耳目を集める中心人物でしたが、少々意固地なところが
あったようです。
「ピアノの詩人」といわれるだけに作曲した曲がほぼピアノ曲であり、
わが日本においては、テレビCMなどを通じ耳にする曲は非常になじみのある曲ばかりです。
ポロネーズとは
ゆるやかな四分の三拍子のポーランドの舞曲で、16世紀後半にフランスのアンリ三世が
ポーランドの王位についたとき、宮廷でポーランドの貴族が新王の行列行進をした際、
ポロネーズが一つの形で現れ儀式用に用いられたことが由来とされています。
その後、宮廷からそのポロネーズが流れ出し民俗的なポーランドの舞曲になったと
言われています。
ショパンは祖国のこの舞曲に新しい感覚と感情を盛り、うちにこめた烈しく強い愛国心を
加えてショパンのポロネーズが完成されました。
ショパンは15曲のポロネーズを作曲しましたが、ここでは有名な7曲を紹介します。
第1番 変ハ短調 作品26番の1
1836年に出版されていますが、作曲は1834年(ショパン24歳)頃と
いわれており、その頃のショパンは失恋や祖国ポーランドの敗北など精神的に
つらい心境であったようです。
その心境がこの曲にもあらわれており、抒情的で感傷味の深い曲です。
第2番 変ホ短調 作品26番の2 「シベリア・ポロネーズ」
第1番と同時期に作曲され、シベリアに鉄鎖をもって繋がれ流刑されている
ポーランド人たちを描いたものだというところから「シベリア・ポロネーズ」の名が
つけられ、また内容の反抗、怨嗟の気分に満ちたところから「革命のポロネーズ」とも
言われています。
第3番 イ短調 作品40番の1 「軍隊ポロネーズ」
この曲は1838年に作曲され2年後の1840年に出版されています。
ショパンの祖国ポーランドに対する愛国心があらわれている曲で華麗な軍隊の行進を
しのばせており、パリから遠い祖国ポーランドに思いを馳せるショパンの心境が
詰まった曲です。
第4番 ハ短調 作品40番の2
亡国ポーランドへの深い悲しみの曲で、祖国を思うショパンいの心境が感じられます。
第5番 嬰ヘ短調 作品44番
1841年の出版でポロネーズの中では、最大傑作とされ、リストも激賞していますが、
難曲のせいか、演奏機会が少ないようです。
第6番 変イ長調 作品53番 「英雄ポロネーズ」
ポロネーズの中では一番といってもいいほど有名な曲で、いろいな場面で耳にする
機会も多いのではないでしょうか?
この曲はショパンがマジョルカ島から帰った1840年の作品で、曲調はポーランドの
華やかな時代をしのばせ、規模は雄大で、表現は完璧であるといわれています。
第7番 変イ長調 作品61番 「幻想ポロネーズ」
ショパン晩年の最大傑作といわれ、1846年(ショパン36歳)に作曲されました。
病魔のために余命いくばくもないショパンの幻想の世界が表現されており、深い瞑想、
悲痛な心、青白い燐光のような情緒がこの曲に込められています。
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まとめ
今回は7つの「ポロネーズ」を紹介しましたが、それぞれショパンの祖国への感情や愛情が
感じられる素晴らしい作品ばかりです。
是非、皆様も一度お聴きいただき、お気に入りを曲を探してみてください。
ショパンのとりこになるかもしれませんよ。
尚、私は専門家ではありませんので、あくまでも個人の意見として紹介をさせて
いただきました。
一人でもショパンやクラシック音楽の愛聴者が増えれば嬉しいです。
参考文献:文藝別冊 ショパンーパリの異邦人 株式会社河出書房新社 2014年
三枝成彰氏 大作曲家の履歴書(上) 中央文庫 2012年
伊熊よし子氏 図説 ショパン ふくろうの本 2010年
中野 雄氏ほか クラシック名盤この1枚 知恵の森文庫 2003年
堀内みさ氏 堀内昭彦氏 ショパン紀行 東京書籍 2005年
神保璟一郎氏 クラシック音楽鑑賞辞典 講談社学術文庫 1994年