ピアニスト マウリツィオ・ポリーニの魅力とショパンの名盤

クラシック音楽

先日、イタリア人のピアニストであるマウリツィオ・ポリーニ氏が82歳で
逝去されたニュースが報じられました。
クラシック音楽ファンの一人としては非常に悲しい出来事でした。
そんな中、マウリツィオ・ポリーニの魅力や名盤を紹介したいと思います。

マウリツィオ・ポリーニとは

1942年1月5日生 2024年3月23日没(享年82歳)
イタリアのミラノ生まれで、5歳からピアノを始め9歳でリサイタル・デビュー。
1960年に行われたショパン国際ピアノコンクールで優勝したことで、一躍有名に
なりましたが、その後は演奏活動せず、約8年間第一線から姿を消したことが
話題となりました。
また、ショパンコンクールでは、審査委員長であった有名なルービンシュタインが
「私たち審査員の中で彼ほどうまく弾くことができるピアニストがいるだろうか」
と漏らした言葉は有名です。

ショパン 12の練習曲(作品10、作品25)

1829年から1832年にかけて作曲され、ショパンが23歳の1833年に発表されました。

練習曲(エチュード)とは、前奏曲と同じくショパンの独創になる新形式でピアノ演奏家の
技巧を練習すると同時に純粋な音楽の研究に役立ち、また指南曲でもあり、同時に美しい
ピアノの演奏曲でもあります。
ショパンの練習曲は、練習曲ではあるが、難曲が多いのが特徴です。
<ポリーニの魅力>
ポリーニの演奏はすべての音が完璧であるため「ぬくもりがない」と評されることもある
ようですが、私としてはこの曲の完成度は高く、一切の曖昧さを排除したクリスタルの
ような音楽こそポリーニの美しい音楽だと思います。

有名曲

上記12の練習曲(24曲)の内有名な曲を紹介いたします。

作品10 第3番ホ長調「別れの曲」

作品10 第5番変ホ長調「黒鍵」

作品10 第12番ハ短調「革命」

作品25 第1番変イ長調「エオリアン・ハープ」

作品25 第9番変ト長調「蝶々」

作品25 第11番イ短調「木枯らし」

作品25 第12番ハ短調「大洋」

ショパン 練習曲(エチュード) ポリーニの名盤

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この演奏はポリーニの完璧でかつクリスタルな演奏が味わえる1枚です。


まとめ

ショパンの12の練習曲(エチュード)は作品10、作品25でそれぞれ12曲づつ
計24曲からで構成されており、それぞれ素晴らしい作品となっております。
中でも、有名な曲を7曲を紹介させていただきました。
皆さんが、ご存知の曲もあるかと思います。またお気に入りの名曲が見つかるかも
しれませんね。

ポリーニの名盤は上記の他、まだまだたくさんありますが、今回はショパンを紹介させて
いただきました。
尚、私は専門家ではありませんので、あくまでも個人の意見として紹介をさせて
いただきました。
ご興味のある方は、一度お聴きいただき、一人でもポリーニの演奏やショパンの愛聴者が
増えれば嬉しいです。

参考文献:本間ひろむ氏 ピアニストの名盤 平凡社新書 2004年
     神保璟一郎氏 クラシック音楽鑑賞辞典 講談社学術文庫 1994年

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