ジャクリーヌ・デュ・プレと3つのチェロ協奏曲とおすすめ名盤

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ジャクリーヌ・デュ・プレは1945年1月26日生まれのイギリスのチェロ奏者で、
16歳の1961年にでデビューし一躍有名になりました。
しかし、演奏活動は非常に短く、28歳の時に難病である「多発性硬化症」を発症し、
1987年10月19日に42歳の若さで人生の幕を閉じました。
彼女は、その短い生涯の中で、歴史に残る素晴らしい演奏を数多く残しました。
今回は数多くの曲目から、3つのチェロ協奏曲を紹介したいと思います。

エルガー チェロ協奏曲ホ短調 作品85

この曲は、彼女の十八番の曲で同じイギリス人で作曲家エルガーの作品です。
第一楽章は素晴らしい美音の主題が現れ、カンタービレは極めて表情が豊かで
ロマンティックな情感が湧いてきます。
またチェロ協奏曲では珍しく悲しいカデンツァで始まりこれが主題となります。
第二楽章は独奏のチェロは弓を弦の上で弾ませて弾く見事なスピッチカートであり、
第三楽章は伝統的な歌曲駅形式のアダージョですが、悲愴感が漂います。
第四楽章は冒頭の軽快な主題が全体を支配しながら最後まで続き、終盤は第三楽章の主題も
再現されます。
一度聴いたら、心に残る演奏です。

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ドヴォルザーク チェロ協奏曲ロ短調 作品104

この曲は、最もポピュラーなチェロ協奏曲の一つで、多くの演奏家に愛され、
演奏される曲です。
第一楽章は異国的な主題から第一主題がはじまり、牧歌風の第二主題と続いた後
突然のチェロのソロがあわられデュ・プレの熱気が伝わってきます。
第二楽章はドヴォルザーク特有の哀愁をもった旋律が見事に表現されています。
第三楽章はこの協奏曲のクライマックスと言える楽章で、ドヴォルザークの故郷ボヘミアの
民謡と舞曲、その後アメリカに渡った際に影響を受けたであろう黒人音楽の旋律が巧みに
使用され、聴く者を陶酔させます。デュ・プレの演奏は本当に素晴らしいです。

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シューマン チェロ協奏曲イ短調 作品129

シューマンの晩年の作品で円熟した彼の傑作と言われています。
第一楽章は何ともいえない哀愁を帯びた旋律ではじまり、その後チェロが現れ、
オーケストラとの調和が素晴らしく、聴いていて心地よく感じられます。
第二楽章はゆったりとした美しい旋律が心を癒します。
第三楽章は心に残る旋律から始まり、その旋律が最後まで耳に残ります。
全体をとおしてデュ・プレのチェロの音色は繊細で、力強い印象です。

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まとめ

ジャクリーヌ・デュ・プレは若くして亡くなった天才チェリストです。
短い演奏活動でしたが、多くの名演奏を残しています。
その中でも私がお勧めする3つの協奏曲を紹介させていただきました。
是非皆様も一度お聴きいただき、お気に入りの演奏を見つけてください。
一人でも多くの方が、デュ・プレの演奏をお聴きいただきますと嬉しいです。

参考文献:神保璟一郎氏 クラシック音楽鑑賞辞典 講談社学術文庫 1994年
     宇野功芳氏、中野 雄氏、福島章恭氏 クラシックCDの名盤 文春新書
     演奏家編 2006年  
     

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