ブラームス 弦楽六重奏曲第1番変ロ長調の魅力と私の愛聴盤

クラシック音楽

ブラームスは、交響曲や協奏曲など多くの名曲を残しておりますが、取り上げられる
頻度はあまり多くはありませんが、室内楽曲も多くの名曲を残しております。
その室内楽曲の中でブラームスは2曲の弦楽六重奏曲を作曲しておりますが、
いずれも室内楽の素晴らしい作品です。
今回は2曲の内、第1番変ロ長調作品18を紹介したいと思いますので、
ご参考にしていただけますと幸いです。
尚、感想等はあくまでも個人的となりますので、予めご了承ください。

作曲家ブラームスとは

ヨハネス・ブラームス(1833ー1897) 享年63歳
1833年にドイツ・ハンブルグに生まれ、バッハ、ベートーヴェンとともに
ドイツの「3大B」と呼ばれていいます。
父親は音楽家でありましたが家庭は非常に貧しく、ブラームスは家計を助けようと
ダンスホールにてピアニストとして生計をたてていたそうです。
性格は「人嫌い」、「偏屈」など孤独であったようです。
そのようなとき転機があったのは20歳の時に「シューマン」との出会いであり、
そのときのシューマンはブラームスのことを「この若者には何も足すべきところも、
何も引くべきところもない」と才能を絶賛したのでした。

弦楽六重奏曲第1番変ロ長調 作品18

1860年 27歳の作品で、全体的に若々しく情熱的な曲風が感じられます。
特に、第2楽章はピアノに編曲され、クララの誕生日にプレセントされたと
言われています。
また、作曲当時は弦楽四重奏曲が主流でしたので、、ヴァイオリン2,ヴィオラ2,
チェロ2の弦楽六重奏曲の編成は珍しく、ブラームスが確立していったと言われています。
とりわけ第2楽章は有名で、いろいろなシーンに使用されています。

第一楽章 

変ロ長調で書かれていますが、ブラームスらしく、どこか哀愁が見え隠れし、
シューベルトを思わせる旋律が耳に残ります。

第ニ楽章

第1ヴィオラから始まる力強くブラームスらしいロマンティックな旋律は、
聴く者を魅了します。
今では単独でも用いられ、いろいろな場面で使用されています。
また、ルイ・マル監督の映画「恋人たち」でも使用されたことでも知られています。
(1958年 フランス映画)

第三楽章

ベートーヴェンに心酔したブラームスが表現されている曲調であり、へ長調で
書かれていますが、どこか哀愁が漂っていて、いかにもブラームスらしい旋律です。

第四楽章

主題が反復して現れるロンド形式で書かれており、優美な第1主題と豊かで美しい
第2主題が見事に調和していて、聴いていて心地よい旋律です。

私の愛聴盤

【広告】広告アフリエイト


まとめ

この1番の変ロ長調はブラームスが27歳の時に作曲した作品で、ブラームス特有の
民謡調が取り入れられており、聴く者を魅了します。
特に第2楽章は有名ですが、その他の楽章もそれぞれ素晴らしいです。
是非皆様も一度お聴ききいただき、ご自分のお気に入りの楽章を探してみてください。

尚、私は専門家ではありませんので、あくまでも個人の意見として紹介をさせて
いただきました。
ご興味のある方は、一度お聴きいただき、一人でもブラームスの愛聴者が増えれば
嬉しいです。

参考文献 吉田秀和氏 ブラームス 河出文庫 2019年
     三枝成彰氏 大作曲家の履歴書(下) 中央文庫 2012年
     神保璟一郎氏 クラシック音楽鑑賞辞典 講談社学術文庫 1994年

タイトルとURLをコピーしました